[パリ 21日 ロイター] - 仏自動車大手PSAグループ (PA:PEUP)は21日、今年は自動車需要が急減するとの見通しを示す一方、営業利益率の中期目標は据え置いた。同社の1━3月期の販売台数は15.6%落ち込んだ。
「プジョー」「シトロエン」「オペル」などを傘下に持つPSAは昨年12月にフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)との合併に合意。両社は新型コロナウイルスの世界的流行が自動車販売を直撃している状況を受け、合併に向けて現金保有を引き上げる道筋を模索している。[nL4N2BV08S]
他の自動車メーカー同様、PSAも新型コロナの影響で工場の閉鎖を余儀なくされている。
PSAの1━3月期の売上高は152億ユーロ(164億7000万ドル)。
自動車部門の2019年━2021年の調整後の営業利益率目標は平均4.5%超に据え置いた。
フィリップ・ドゥ・ロビラ最高財務責任者(CFO)は発表文書で「流動性を確保し、抜本的にコストを削減したPSAグループは、混沌とした経済状況から立ち直るための準備に集中している」と述べた。
ライバルの仏ルノー (PA:RENA)同様、PSAも衛生管理を刷新した上でフランスの工場を再開するスケジュールについて労組と協議している。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200421T103858+0000