[チューリヒ 18日 ロイター] - スイス国立銀行(中央銀行)は18日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)により国内銀行の財務状況などは悪化したが、UBS (S:UBSG)やクレディスイス (S:CSGN)の状態は相対的に好ましいとの見解を示した。
中銀は金融安定報告で、世界のあらゆる地域での経済状況の同時悪化と異例なほどの不透明感は、クレディスイスとUBSにとって大きな課題と指摘。そのうえで、現在の困難な状況に対応し、実体経済の支援に向け両行は有利な状態にあるとし、その要因として「リスク軽減、とりわけ近年の資本バッファー形成」を挙げた。
多くの国内銀行については、すでに低かった利益水準が一段と低下するため損失に陥るとし、景気下振れが長期化、深刻になった場合は貸出債権に一段と悪影響を及ぼすとの見方を示した。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200618T094857+0000