[7日 ロイター] - トランプ米大統領の一部のアドバイザーが、香港ドルの米ドル連動(ペッグ)制を弱体化させる案を検討していたことが分かった。ただ、提案に支持は集まらなかったもようだ。ブルームバーグが7日、関係筋の情報として報じた。
報道によると、ポンペオ国務長官のアドバイザーらが幅広い議論を行う中で浮上した案で、香港の銀行による米ドル購入を制限する方法などがあり得る。
ただ他の政権メンバーは、そうした措置は中国ではなく香港の銀行や米国に悪影響をもたらすだけだとして反対したという。
報道によると、提案はホワイトハウスの高官レベルには上げられておらず、現時点で幅広い支持が集まっていないことがうかがわれる。
報道によると、トランプ政権はHSBCホールディングス (L:HSBA)をはじめ香港に拠点を置く銀行を標的とした措置を打ち出すことを優先しているという。
米財務省、国務省、ホワイトハウスは現時点で取材に応じていない。