[チューリヒ/香港 8日 ロイター] - スイスの金融大手クレディ・スイス (S:CSGN)のアジア太平洋部門を統括するヘルマン・シトハン氏は香港国家安全維持法が施行されたことについて、香港の事業を縮小したり移転したりする考えはないと改めて表明した。
同氏はロイターの取材に「香港はクレディスイスにとって数十年間、重要なハブだった。今後もわれわれの存在に変化はない」と言明した。香港は中国事業全体の不可欠な部分とも述べた。
国家安全法の施行を受けて国際金融センターとしての香港の将来が不透明になっている。一部のアナリストは投資家がシンガポールなどへ資金を移す可能性があるとみている。
シトハン氏はまた中国の証券合弁事業を完全子会社化し、市場シェアを拡大したいとの意向を示した。
クレディスイスは方正証券と設立した中国の証券会社の出資比率を6月に51%に引き上げ、新たに会長を任命した。富裕層向けサービスや投資銀行業務を強化する狙いがある。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20200708T070459+0000