[17日 ロイター] - リオ・ティント (AX:RIO)は17日、第2・四半期の鉄鉱石の出荷が前年比1.5%増加したと発表した。新型コロナウイルスの打撃を受けた経済の回復に伴い中国で需要が改善しているという。
第2・四半期の鉄鉱石出荷は8670万トン。前年同期の8540万トンから増加し、市場予想の8410万トンを上回った。
UBSのアナリスト、グリン・ロークック氏は「鉄鉱石や、銅、アルミニウムなど、全ての需要が予想通りか、もしくはそれ以上だった」と指摘した。
世界経済の低迷にも関わらず、年初からの鉄鉱石の需要は堅調を維持している。新型コロナウイルスの景気への影響を和らげるため、中国がインフラ整備事業を拡大していることが背景にある。
ジーン・セバスチャン・ジャックス最高経営責任者(CEO)は「堅調な価格設定環境において我々の鉄鉱石部門は好調で、2020年のガイダンスを達成できる見通しだ」と説明した。
鉄鉱石はリオ・ティントの基調的利益の約80%を占める。
第2・四半期には中国で需要が改善し、建設やインフラ部門が好調だったと指摘。ただ、新型コロナの感染第2波が引き続き先進国経済へのリスクだとの見方を示した。
第2・四半期の銅生産は前年比3%減の13万2800トンで、アナリスト予想の11万4000トンを上回った。
鉄鉱石生産は8320万トンで、前年比4%増加。ボーキサイトの生産は9%増の1460万トン、アルミニウムの生産は2%減の78万5000トンだった。
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