[ブリュッセル 16日 ロイター] - 欧州連合(EU)の競争法当局は、「アレクサ」「シリ」といった音声アシスタントの市場や他のIoT(モノのインターネット)関連の市場に問題がないか、400社に情報提供を求めていることを明らかにした。
競争法違反があれば制裁金を科す可能性もある。
音声アシスタント市場では、アマゾン (O:AMZN)のアレクサ、アップル (O:AAPL)のシリ、アルファベット (O:GOOGL)傘下の「グーグル・アシスタント」が高い人気を集めている。
欧州委員会のベステアー委員長(競争政策担当)は会見で、今回の措置について「こうした市場の大手企業に対し、われわれが監視しており、競争法を順守して事業を展開する必要があるという強いメッセージを送るものだ」と述べた。
欧州委員会は、消費者向けのIoT関連機器では、大量の個人情報を入手できるため、企業がそうした情報を利用して競争を阻害していないか確認したいと表明した。
EU競争法に違反した企業は、欧州委員会から世界売上高の最大10%の制裁金を科される可能性がある。