シャープ (T:6753)は7日、イオンを放出させる独自技術「プラズマクラスター」が、空気中に浮遊する新型コロナウイルスの抑制に効果があるとの実験結果を発表した。
実証実験では、長崎大学感染症共同研究拠点、島根大学の各教授と共同でプラズマクラスター技術搭載ウイルス試験装置を作成。
感染症研究の世界的権威である長崎大学の協力の下、空気中に浮遊する新型コロナウイルスに、プラズマクラスターイオンを約30秒照射することにより、感染価が90%以上減少することを世界で初めて実証したとしている。
同社はプラズマクラスター技術について、2004年にコロナウイルス科の「ネココロナウイルス」に対する効果を実証し、2005年には、「SARSコロナウイルス（SARS-CoV）」に対する効果も実証している。
さらに今回新たに、空気中に浮遊する「新型コロナウイルス」に対する効果を実証したという。
同社は、2000年より約20年にわたりプラズマクラスター技術の効果を世界の第三者試験機関と共同で実証するアカデミックマーケティングを実施してきた。
これまで「新型インフルエンザウイルス」「薬剤耐性細菌」「ダニアレルゲン」などの有害物質の作用抑制や、小児喘息患者の気管炎症レベルの低減効果などの臨床効果を実証してきたほか、プラズマクラスターの安全性についても確認してきたと伝えている。
発表に際し、同社は「今後もプラズマクラスター技術による様々な実証を進め、社会に貢献していく」とコメントしている。