[上海 24日 ロイター] - 短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を運営する中国の北京字節跳動科技(バイトダンス)は、技術輸出の認可を北京市当局に申請した。ニュースアプリ「今日頭条(Toutiao)」の自社アカウントで24日、発表した。
同社はオラクル (N:ORCL)とウォルマート (N:WMT)と米国に新会社を設立することで合意しているが、今回の輸出認可申請が米事業に関連したものかどうかは明らかにしていない。
中国は約1カ月前、輸出の禁止や制限の対象となる技術のリストを12年ぶりに改定した。ティックトックを巡る案件で政府の発言権を確保するためと専門家は指摘している。
バイトダンスは米国の新会社は独立した組織だとし、中国と米国双方の政府による承認が必要だとしている。また、オラクルがティックトックの米ソースコードを調べることが可能になるが、技術移転はないとしている。
一方で、支配権を巡って矛盾した主張をしており、オラクルとウォルマート側の見解と対立している。
バイトダンスは、新たに米子会社「TikTokグローバル」を設立して80%出資するとしている。一方、オラクルとウォルマートは、TikTokグローバルの所有権は米国側が過半数を握ると主張している。