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コラム【アナリスト夜話】ノーベル賞ウィークと“リモート力”(マネックス証券チーフ・アナリスト大槻奈那)

発行済 2020-10-07 09:19
更新済 2020-10-07 09:21
© Reuters.  コラム【アナリスト夜話】ノーベル賞ウィークと“リモート力”(マネックス証券チーフ・アナリスト大槻奈那)
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今週は年に一度のノーベル賞ウィークです。

日本のメディアは多くの日本人候補を挙げていますが、海外メディアで挙がっている名前はそこまで多くありません。

複数のメディアが触れている候補としては、全ゲノム配列研究の先駆者でオンコセラピー・サイエンス (T:4564)に関わる中村祐輔氏や、数少ない「東大卓越教授」の一人で、自己組織化超分子構造の研究者・藤田誠氏、分子を繋げる新技術の澤本光男氏などがいます。

日本発ではないですが、金融に近いところでは、昨年暗号資産の世界を大きく揺るがせた量子コンピュータ分野に注目しています。

グーグル(GOOGL US)が発表した論文にIBM(IBM US)がケチをつけており、実用化は不透明ですが、この分野も、基礎研究は既に高い評価を得ているようです。

本当は、このような金融関連で日本人の受賞候補者を探したのですが、残念ながら殆ど見当たりませんでした。

ちょうど昨日、日本の博士課程学生がピークから半減し米独等の2~3分の1となっていると報じられました。

少し前のOECDの調査でも、日本の成人は、「新しいことが知りたい」という知的好奇心が世界最低レベルとされています。

個人的には、子供の頃から受験科目の暗記に追われ、成人しても残業で忙しすぎることが背景ではと思っています。

脳に深く考える余裕がないのです。

そういえば、アイザック・ニュートンが万有引力の法則を発案したのは、1660年代のペスト流行時の “リモートワーク”中とされています(諸説あり)。

ニュートンのその他の業績の基礎もこの時期にできたため、「創造的休暇」とも呼ばれています。

イノベーションのためには、脳に余裕を与えることが大切なのかもしれません。

現在コロナで強いられているリモートワークや遠隔教育で、これまで余裕がなかった日本人の頭脳からも、とてつもないことが生まれてくれば…と妄想しています。

コロナが落ち着いても「創造的休暇」の仕組みが必要ではとも思います。

リモートワークといえば、先週末からトランプ大統領とその側近たちもその渦中にあります。

大変な事態ではありますが、そこから案外イノバティブな選挙戦略が生まれてくるかも… 投票日まであと1か月、こちらも目が離せません。

マネックス証券 チーフ・アナリスト 大槻 奈那(出所:10/5配信のマネックス証券「メールマガジン新潮流」より、抜粋)

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