[東京 9日 ロイター] - 9日の東京株式市場で日経平均は小反落した。前日、約8カ月ぶりの高値水準に到達したことに加え、週末前であることが重なり、利益確定売りが先行した。後場スタート直後は下落幅が拡大したがその後は買い戻され、小幅安で取引を終えた。午後には、一時ドル/円がやや円高方向に振れたことで、ファナック (T:6954)や東京エレクトロン (T:8035)など値がさの輸出関連株が売られた。
市場からは「月末にかけて企業決算シーズンを控えていることや、米大統領選の動向をにらみ、来週も膠着感の強い展開になるのではないか」(野村証券・投資情報部投資情報二課課長代理、神谷和男氏)との意見が聞かれた。
TOPIXは0.49%安で取引を終了。東証1部の売買代金は2兆1225億円だった。東証33業種中、海運業、小売業、サービス業、金属製品、石油・石炭製品の5業種は値上がり。不動産業、証券業、陸運業など28業種は値下がりした。
個別銘柄ではSHIFT (T:3697)が買われた。8日、2021年8月期の連結営業利益が前年比44.5%増の34億円になる見通しだと発表し、堅調な業績予想が好感された。ファーストリテイリング (T:9983)、ダイキン工業 (T:6367)、良品計画 (T:7453)もしっかり。
東証1部の騰落数は、値上がり690銘柄に対し、値下がりが1405銘柄、変わらずが84銘柄だった。
日経平均 (N225)
終値 23619.69 -27.38
寄り付き 23713.86
安値/高値 23,552.73─23,725.58
TOPIX (TOPX)
終値 1647.38 -8.09
寄り付き 1656.90
安値/高値 1,643.12─1,657.39
東証出来高(万株) 101362
東証売買代金(億円) 21225.93