[フランクフルト 4日 ロイター] - ドイツの高級車メーカー、BMW (DE:BMWG)は4日、第3・四半期は約10%の増益になったと発表した。中国での高級車需要の回復が寄与した。また、欧米での新型コロナウイルスの感染再拡大にもかかわらず、業績見通しを維持した。
第3・四半期の税引き前利益は9.6%増の24億6000万ユーロ(28億7000万ドル)。高級車の販売が8.6%増加したことで押し上げられた。
自動車部門のEBIT(利払い・税引き前損益)利益率は6.7%で、第2・四半期のマイナス10.4%、前年同期のプラス6.6%から改善した。利益率の低い電気自動車とハイブリッド車の販売は50%増だった。
BMWブランドの販売台数は9.8%増。中国で31%増加し、米国での15.7%の落ち込みの相殺に寄与した。
2020年の自動車部門のEBIT利益率については、0─3%の達成見通しを改めて示した。
ただ、一部市場での需要回復にもかかわらず、高級車販売全体とグループの税引き前利益は昨年を大幅に下回るとの見通しを示した。
また今後については、「新型コロナの流行がより深刻になり、世界経済が大幅に落ち込めば、需要面を中心にリスクは相当なものになる可能性がある」と警戒感を示した。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20201104T082954+0000