[チューリヒ 12日 ロイター] - 独エンジニアリング・グループのシーメンス (DE:SIEGn)が発表した2020年度第4・四半期(2020年7─9月)決算は、工業部門が予想を上回る利益を上げた。シーメンスは、世界経済が新型コロナウイルス禍から徐々に回復するに伴い、来年は市場環境も改善すると予想した。
7─9月の利払い・税・無形固定資産償却前利益(EBITA)は26億4000万ユーロ(31億1000万ドル)で、同社が集計したアナリスト予想(19億8000万ユーロ)を上回った。
グループ売上高は153億1000万ユーロで、アナリスト予想(155億ユーロ)に届かなかったものの、受注は155億6000万ユーロで予想を超えた。グループ売上高、受注ともにコロナ禍の影響で、前年同期を下回った。
ケーザー最高経営責任者(CEO)は、7─9月は第4・四半期として「力強いフィニッシュ」だったと評価し、2021年度の純利益は世界経済の回復を背景に20年度の42億ユーロから小幅増加すると予想した。ケーザー氏にとって、今回が最後の決算となる。同氏は来年2月の株主総会までCEOにとどまるが、経営の采配はすでに10月から後任のローランド・ブッシュ副CEOに引き継いでいる。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20201112T090814+0000