[北京 20日 ロイター] - 中国遼寧省瀋陽市中級人民法院(地裁)は20日、華晨汽車集団[LNGOVC.UL]の債権者から受けていた再建申請を受理したと発表した。同集団は独高級自動車メーカーであるBMW (DE:BMWG)の合弁相手、華晨中国汽車控股 (HK:1114)の親会社。
裁判所資料によると、自動車金型サプライヤーである格致汽車科技は、遼寧省が保有する華晨汽車集団が金型費用および利息(1020万元=155万ドル相当)を支払わなかったことを受け、同社の再建を求める申請を行っていた。
国営の新華社が匿名の華晨幹部の話として伝えたところによると、再建対象には華晨の上場部門や、BMWおよびルノー (PA:RENA)との合弁企業は含まれないという。
新華社によると、BMWとの合弁企業は引き続き華晨汽車集団にとって安定した利益の源になり、同集団は再建を経て債権者の損失を回復するために最善を尽くすという。
華晨の広報担当者はコメントを避け、新華社の記事を参照するよう求めた。
裁判所資料が上海証券取引所のデータとして記載しているところによると、華晨は6月末時点で、資産460億元と債務524億元を抱えていた。
華晨は先月、10億元の債券についてデフォルト(債務不履行)を引き起こした。デフォルトに至る国有企業が増える中、投資家心理が悪化し、中国のクレジット・債券市場は混乱に見舞われた。
ゴールドマン・サックスのアナリストはこのところのデフォルト事例について、昨年よりも大型化しており、国有企業が増えていると指摘していた。 OLJPBUS Reuters Japan Online Report Business News 20201120T091044+0000