■児玉化学工業 (T:4222)の今後の展望・課題今後の事業について期待が大きいものが、ガラス繊維マットプレス新工法による自動車部品での金属から代替、三次元加飾工法による高度加飾分野への展開だ。
ガラス繊維マットプレス新工法の新製品は、トヨタ自動車の「レクサス」に標準装備されたことで、技術の高さを示すとともに製品に対する信頼度が高まった。
ガラス繊維マットプレス新工法は炭素繊維とのハイブリッド化のニーズが期待できることからも、自動車向けはもとより自動車以外の分野からも引き合いが出始めており、収益源としての期待が高い。
また、三次元加飾工法による高度加飾分野においても、トヨタ自動車の「カムリ」や本田技研工業の「オデッセイ」など4車種に採用されている。
一方、海外事業については、需要が回復しているタイが当面の稼ぎ頭になるだけでなく、ベトナムも期待できる地域と言えよう。
東南アジアについては、同社がメーカーに部材として供給する製品が新たな需要となるだけに、これまで同社が実施してきた投資についても回収が十分見込めるだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水野文也)