UBSのアナリストは、欧州の証券取引所運営会社であるユーロネクスト（ENX）とドイツ取引所グループ（DB1）の2024年から2026年までの業績予想を1%から2%上方修正した。この調整は、取引量の増加を見込んでいるためである。
金融機関による両取引所の2024年度第2四半期の1株当たり利益（EPS）予想は、市場平均を6％上回っている。これは、DB1ではトレーディング業務からの利益と純金利収入の増加、ENXではトレーディング業務からの利益の増加が見込まれるためである。
UBSは、各中央銀行の金利政策が明確でないことから、2024年第2四半期には金利デリバティブ、外国為替、コモディティの取引が急増すると見ている。この種の商品はドイツ取引所グループの収益の約17％、ユーロネクストの収益の約12％を占めている。
さらに、フランスのマクロン大統領が議会選挙の早期実施を決定したことで、当四半期の最後の3週間は株式市場の変動が高まった。このような状況は、株価指数先物と株式の取引量の増加に貢献した。
「ここ数週間の取引量の増加と市場の変動を考慮し、取引ベースの収入からより多くの利益を得ている証券取引所運営会社の2024年第2四半期のコンセンサス1株当たり利益予想を上方修正することを予想する」とUBSのアナリストは財務報告書で述べ、両社の株式の購入推奨を維持した。
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