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SI Research Memo(1):E-Commerce事業がけん引し2022年2月期は2ケタ増収増益に転じる見通し

発行済 2021-11-15 15:01
更新済 2021-11-15 15:15
© Reuters.
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■要約

システムインテグレータ (T:3826)は独立系のソフトウェア開発会社で、「時間を奪うのではなく、時間を与えるソフトウェアを創り続ける」をコーポレート・スローガンに企業の生産性向上に寄与するソフトウェア・サービスの開発・販売を行っている。
データベース開発支援ツール「SI Object Browser」や統合型プロジェクト管理ツール「SI Object Browser PM(以下、OBPM)」等のObject Browser事業のほか、E-Commerce事業、ERP・AI事業を展開している。
また、働き方改革や育児支援等に積極的に取り組んでおり、離職率も5%前後とIT業界のなかでは低く、社員からの評価も高い企業として知られている。


1. 2022年2月期第2四半期累計業績の概要
2022年2月期第2四半期累計(2021年3月~8月)の売上高は前年同期比14.4%増の2,462百万円、経常利益は同126.0%増の329百万円と半期ベースで過去最高を更新し、期初計画(売上高2,262百万円、経常利益253百万円)に対してもそれぞれ上回って着地した。
Object Browser事業は「OBPM」のクラウドサービスへの移行による影響で一時的に減益となったものの、EC市場の拡大を背景にE-Commerce事業の売上高が同81.0%増と大きく伸長したほか、ERP・AI事業も前年同期に発生した不採算案件の納品により利益が回復した。


2. 2022年2月期業績の見通し
2022年2月期の業績は、売上高で前期比13.9%増の4,850百万円、経常利益で同50.1%増の636百万円と期初計画を据え置いた。
第2四半期累計業績は期初計画を上回るペースで推移しているものの、新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)の影響が長引いたことでObject Browser事業の回復が遅れていることなどが要因だ。
ただ、E-Commerce事業やERP事業の受注環境は引き続き好調なことから、売上高は会社計画を上振れする可能性が高いと弊社では見ている。
一方、新規事業となる「AISI∀-AD(アイシアAD)」(画像認識技術を用いた異常検知システム)については、実証実験段階から実用化段階に移行する見通しで、下期に1件の本格稼働を予定している。
また、「TOPSIC」(プログラミングスキル判定サービス)は、より実践的なSQL※のスキル判定サービスをメニューに追加したことで、契約件数が着実に増加している。
いずれも先行投資段階にあり、収益への貢献は早くても2024年2月期以降となる見通しだ。
そのほか、新製品として2021年10月よりカスタマーサクセス支援サービス「VOICE TICKETS(ボイチケ)」の販売を開始したほか、同年11月中にもアイデア創出プラットフォーム「IDEA GARDEN」をリリースする予定となっている。


※SQLとは、リレーショナルデータベース(RDB)のデータを操作するための言語。



3. 中期経営計画について
2022年2月期からスタートした3ヶ年の中期経営計画「SDGs Mind 2021」では、基本方針として、既存事業の拡大、海外開発拠点の確立、新規事業の開発や収益化、社員のスキル向上、全社的な合理化に取り組んでいる。
業績目標値としては、最終年度となる2024年2月期に売上高6,200百万円、経常利益966百万円を掲げており、3年間の年平均成長率は売上高で13.3%、経常利益で31.6%(受注損失引当金の影響を除けば13.8%)となる。
主力事業では、E-Commerce事業やERP事業で年率2ケタ成長を見込み、Object Browser事業も堅調推移を見込む。
また、海外開発拠点として2022年5月頃を目途にベトナムに子会社を設立、3年後に50名の開発体制を構築してERP事業やE-Commerce事業の開発に充当していく予定だ。
弊社では、国内のIT投資は依然旺盛なことから、需要に応えられるだけの開発リソースの確保ができれば、業績目標の達成は可能と見ている。


■Key Points
・2022年2月期第2四半期累計業績はE-Commerce事業の好調により、半期ベースで過去最高を更新
・E-Commerce事業とERP事業の引き合いは好調で、良好な収益環境が続く
・2024年2月期に売上高6,200百万円、経常利益966百万円と年率2ケタ成長を目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)


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