執筆:Sam Boughedda
Investing.com – 億万長者のイーロン・マスク氏がTwitterの筆頭株主となったことで、他のハイテク企業とともに同社の株価が上昇し、月曜日の株式市場は急上昇となった。
Twitter Inc (NYSE:TWTR)の株価は約30%上昇した。同社株の利用について規制当局から調査を受けているマスク氏は、9.2%の株式を取得し、より積極的な役割を果たす可能性がある。
しかし、投資家は今週のイベント、特に先月の米連邦準備制度理事会(FRB)の政策決定会合の議事要旨の発表に注目していたようだ。特に、過去数十年で最低の失業率を示した雇用統計を受けて、FRBが5月の会合でより積極的に動くのではないかという予想が高まっている。
そのような中、バイデン政権はインフレとエネルギー価格の高騰に対峙している。おそらく、原油価格が月曜日に再び1バレル100ドルを超えて上昇したことは政権にとってはバッド・ニュースであろう。
バイデン大統領は、議会が2週間のイースター休暇に入る前に、今週は最高裁判事候補の承認、FRB(パウエル議長2期目を含む)の候補者の承認、コロナ対策プログラムの予算成立など多くのことに対処しなければならない。
それ以外では、経済指標および決算の発表が少ない週ではあるが、今月後半から第1四半期の決算発表が順次発表される予定である。
火曜日の市場に影響を与えると思われる3点を紹介する。
1. サービス業関連指標
3月のISMの非製造業PMIは、米国東部時間火曜日午前10時に発表される予定である。アナリストは3月は58.4への増加を予想している。尚、2月の同指標は56.5だった。
2. 原油在庫
米国石油協会(API)が米国産原油の{ECL-1656||原油在庫}}を、米国東部時間の火曜日午後4時30分に発表する。予想は301万6,000バレルである。先週、業界団体が発表したAPI週間原油在庫は300万バレル減少した。尚、APIの発表は通常、翌朝の政府独自の評価発表の前に行われる。
3. FRB高官の講演
先週の最新の米雇用統計を受けて、明日は3人のFRB高官の講演がある。ミネアポリス連銀のKashkari総裁は米国東部時間午前10時、FRBのBrainard理事は同10時5分、ニューヨーク連銀のWilliams総裁は同14時にそれぞれ講演を行う。