[2日 ロイター] - 米国株式市場は反発。米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、神経質な展開となる中、終日激しい値動きとなった。ただ、最近売り込まれていたハイテク株の買いが膨らみ、終盤にかけ上昇に転じた。
S&P総合500種は一時2021年5月以来の安値を付け、ナスダック総合も20年11月以来の安値に沈む場面があった。
米連邦準備理事会(FRB)は週内のFOMCで、50ベーシスポイント(bp)の利上げを実施すると広く予想されている。量的引き締め(QT)の着手にも注目が集まる。
デファイナンスETFのシルビア・ジャブロンスキ最高投資責任者は「市場はFRBの動きをすでに織り込み済みで、とりわけ長期筋にとっては今が好機だ」とし、大型ハイテク株は「特価」と指摘した。
メタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)とエヌビディアはともに5.3%高、マイクロソフトも2.5%高だった。
テスラ、アマゾン・ドット・コム、アップルも0.2─3.7%上昇した。
欧州連合(EU)独禁当局が、アップルがモバイル決済「アップルペイ」の技術を巡り独占的地位を乱用した反競争的行為があったという暫定見解を示したことが重しとなり、アップルはほぼ終日マイナス圏で推移していた。
S&P主要11セクターでは、通信サービスが大きく上昇する半面、不動産の下げが目立った。
ファイザーは1.5%安。新型コロナウイルス経口治療薬「パキロビッド」の大規模試験で、新型コロナに感染した人と同居している人の感染予防では効果がない結果が示されたことが嫌気された。
ゲーム大手アクティビジョン・ブリザードは3.3%高。米著名投資家ウォーレン・バフェット氏は30日、自身が率いるバークシャー・ハサウェイがアクティビジョン株9.5%を取得したと明らかにした。
格安航空会社(LCC)スピリット航空は9.4%安。同業ジェットブルー・エアウェイズによる買収提案について、政府の承認を得られる公算が小さいとの見方から拒否したと発表した。
米取引所の合算出来高は132億2000万株。直近20営業日の平均は118億7000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 33061.50 +84.29 +0.26 32978.4 33224. 32449.
9 95 87
前営業日終値 32977.21
ナスダック総合 12536.02 +201.38 +1.63 12331.6 12542. 12202.
9 54 41
前営業日終値 12334.64
S&P総合500種 4155.38 +23.45 +0.57 4130.61 4169.8 4062.5
1 1
前営業日終値 4131.93
ダウ輸送株20種 14910.71 +45.65 +0.31
ダウ公共株15種 987.17 -12.73 -1.27
フィラデルフィア半導体 3022.24 +102.50 +3.51
VIX指数 32.34 -1.06 -3.17
S&P一般消費財 1289.46 +17.31 +1.36
S&P素材 532.21 -1.76 -0.33
S&P工業 805.92 +1.36 +0.17
S&P主要消費財 800.04 -10.46 -1.29
S&P金融 573.82 +0.12 +0.02
S&P不動産 283.96 -7.42 -2.55
S&Pエネルギー 580.24 +7.83 +1.37
S&Pヘルスケア 1508.12 -10.33 -0.68
S&P通信サービス 202.83 +4.80 +2.43
S&P情報技術 2516.69 +38.69 +1.56
S&P公益事業 358.10 -3.78 -1.04
NYSE出来高 12.02億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 26895 + 85 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 26860 + 50 大阪比