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ディーエムソリュ Research Memo(3):2つの基盤事業にECによるアパレル事業が加わった

発行済 2022-06-27 15:23
更新済 2022-06-27 15:31
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■事業概要

1. 事業セグメント
ダイレクトメール事業は、DMやメール便、宅配便の小型貨物などの発送代行を行っている。
顧客はディーエムソリューションズ (TYO:6549)にアウトソーシングすることで、DMや宅配便の発送に関わる様々な手配や煩雑な作業、コストを軽減することができる。
さらに、単なる発送代行にとどまらず、印刷物の企画やデザイン、在庫の保管・管理・発送までワンストップで対応できる。
インターネット事業は、SEOのノウハウをベースに、コンサルティングやWebサイト制作、運用型広告といったデジタルマーケティングサービスと、バーティカルメディアサービスを手掛けている。
また、2022年3月期初めに海外の有名アパレル・スポーツブランド等のベーシックウェアをECサイトで卸販売するビアトランスポーツを子会社し、アパレル事業を立ち上げた。
このため2022年3月期における売上高構成比は、ダイレクトメール事業83.7%、インターネット事業9.7%、アパレル事業6.6%となった。



堅実なDM発送代行とニーズ拡大のフルフィルメントサービス
2. ダイレクトメール事業
(1) ダイレクトメールサービス
ダイレクトメールサービスでは、全国6つの営業拠点と5つのメールセンターにおいてDMやメール便の発送代行をしている。
DM・メール便の企画からデザイン、印刷、封入・封緘、配送業者への引き渡し、ロジスティクスセンターにおける預託商品の保管、管理、配送まで、どのような段階からでもどのような組み合わせでも、顧客の望む最適なソリューションをワンストップで提供することができる。
自社内にデザイン室やメールセンター、ロジスティクスセンターを有しているため、従来、広告代理店、デザイン会社、印刷会社、封入・封緘作業会社、配送業者など様々な会社に別々に発注していた作業を、同社内で一括管理することができる。
工程間のやりとりによるタイムロスや中間マージンの排除、さらにはスケールメリットによる発送料金の抑制など、顧客にとってメリットが大きい。
このため、大手上場企業や有名大学をはじめ多くの顧客に利用されており、同社の取引社数や取引案件数は年々着実に伸びている。
ダイレクトメールは古い広告手法と思われがちだが、実在性や保存性、一覧性の点で改めて価値が見直されている。
特に成長著しいネット通販(EC)業界において、サイトでのコミュニケーションに紙のカタログを組み合わせる動きは、すでに一般的になっている。
また、エンドユーザーへの訴求効果に関しては、開封率の高さなどインターネット広告にない効果が顧客から評価されている。
同社でも、ゆうメールやクロネコDM便といった商業DMや非商業定期発送物などの取り扱いが増加している。


(2) フルフィルメントサービス
昨今、ECの拡大によって宅配便など小型貨物の流通が急増している。
このため同社は、ダイレクトメールサービスのノウハウを生かして、中小規模のEC事業者向けに配送業務の代行を開始。
受注・在庫管理、カスタマーサービスなどを西東京エリアに展開する3ヶ所のフルフィルメントセンターにおいてワンストップで行っている。
こうしたフルフィルメントのブランドサイトとして、EC事業特化型物流代行サービス「ウルロジ」も運営している。
特徴は、オンライン完結の作業、各サイズ一律の低価格設定、顧客満足につながる配送品質の3つである。
WMS(Warehouse Management System:倉庫管理システム)の導入により、顧客はオンラインで出荷指示や在庫確認を行うことにより、業務負荷軽減、EC運営の機動力確保ができるようになった。
Amazonや楽天など利用中のECモールやカートとのシステム連携も可能である。
同社の発送代行ノウハウを生かし、梱包材・作業・配送費込みで60サイズ650円、80サイズ700円という各サイズ全国一律の低価格が標準設定されており、顧客は物流費を削減することができる。
さらに、カスタマイズ可能な梱包方法などにより顧客満足の向上を図っている。
中小規模のEC業者は、運営にかかる手間やコスト、時間を削減できるうえ、物流のプロである同社のスピーディーでフレキシブルな配送代行のメリットを享受することができる。



SEOをベースにデジタルマーケティングとバーティカルメディアを展開
3. インターネット事業
(1) デジタルマーケティングサービス
インターネット事業は、デジタルマーケティングサービスとバーティカルメディアサービスに大別される。
いずれも1,000社以上のコンサルティングで培ってきた同社のSEOのノウハウをベースにしたサービスである。
ちなみにSEOは、年に複数回ある検索アルゴリズムの変更に合わせて、社内のスタッフが競合分析やアクセス解析といったデジタルデータに基づいて検索上位に入るキーワードなどを研究している。
検索サイトで上位に入れば、サイトへの訪問数が増えて広告効果が高まるからである。
同社は特にニッチなワードを得意としており、ノウハウも蓄積されている。
デジタルマーケティングサービスでは、SEOを起点に、見つけやすく読まれやすいコンテンツ、非常に難しいと言われるデザインとSEOを両立したWebサイトの制作、Webサイトに最適な広告の運用を顧客に提案している。


(2) バーティカルメディアサービス
デジタルマーケティングサービスのノウハウから派生したのが、バーティカルメディアサービスである。
バーティカルメディアサービスとは、エンドユーザーが知りたいと思うような商品・サービスの紹介に特化したサイト(メディア)を運営することで、コンテンツはランキング形式になっていることが多い。
同社のバーティカルメディアサービスは、SEOにより集客を増やし、顧客Webサイトに送客することで広告収入や商品販売時のインセンティブを得るアフィリエイトビジネスである。
近年、同社は自社バーティカルメディアも強化している。
例えば主力の「ウォーターサーバー比較」では、閲覧者の使用目的や求める条件に合わせて最適なウォーターサーバーを選択できるよう、商品ごとの詳細情報に加え口コミやランキングを掲載するなどコンテンツを拡充している。
ほかにも「e-脱毛サロン.com」や「CRABEL婚活」など人気のメディアが多く、こうした経験を積み上げ横展開することで、次々とバーティカルメディアを立ち上げている。
さらに、(株)小学館の「NEWSポストセブン」や「マネーポストWEB」への記事提供なども行っており、小学館とはWin-Winの連携となっている。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)


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