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AIAIグループ Research Memo(1):中期経営計画でAIAI PLUSの積極展開を目指す

発行済 2022-07-07 15:21
更新済 2022-07-07 15:30
© Reuters.
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■要約

AIAIグループ(株) (TYO:6557)(旧(株)global bridge HOLDINGSが2022年1月1日付で商号変更)は、日本の人口問題を福祉事業によって解決する「福祉の総合企業」を目指し、福祉の「量」を支える認可保育園、障がい児支援施設、介護施設等の運営、及び福祉の「質」を支える独自開発の保育園運営支援システムChild Care System(CCS)の販売を展開している。
待機児童が解消に向かいつつある一方で障害児の数が増加傾向にある中、2022年5月11日に公表した「AIAIグループ中期経営計画2022〜2024」において、成長戦略としてこれまでの主力事業である AIAI NURSERY の運営のみならず、障害児のケアに最適なプログラムを提供する AIAI PLUS を積極的に展開する方針を打ち出している。


1. チャイルドケア事業は障がい児ケアのAIAI PLUSと認可保育のAIAI NURSERY
事業セグメント区分は、チャイルドケア事業(児童発達支援、認可保育園等)、ライフケア事業(サービス付高齢者向け住宅等)、テック事業(自社開発システムCCSの販売等)としている。
主力のチャイルドケア事業は、障がい児ケアのAIAI PLUS事業として多機能型施設AIAI PLUSの運営、直営認可保育園AIAI NURSERY及び小規模保育施設AIAI MINIの運営を、東京23区・千葉県・大阪府を中心に展開している。
認可保育園は千葉県において圧倒的なシェアを誇り、特色のある独自の園児向け教育プログラムも高い評価を得ている。
テック事業は、自社開発の保育園運営支援システムCCSなど、保育施設の業務効率化を推進するためのソリューションを全国の保育事業者向けに提供している。


2. AIAI NURSERYは開設後3~4年目から収益化、AIAI PLUSは積極展開
認可保育AIAI NURSERYの収益特性として、新規施設開設時は初期費用や採用費用などの立ち上げ費用が先行する一方で、開設後数年間は高年齢クラス(3歳~5歳)が定員を満たさないため、低在籍数・低在籍率で赤字となる傾向にある。
しかし開設後の年数の経過とともに在籍数が増加し、在籍率も上昇する。
一般的には、開設後3~4年目以降になると在籍数増加・在籍率上昇によって収益化(黒字化)すると言われている。
多機能型施設AIAI PLUSは、認可保育AIAI NURSERYに比べて低い投資額で開設・運営できるという特徴がある。
認可保育AIAI NURSERYとの併設によるシナジー効果で、集客力や採用力の強化、戦略的な人員配置などにつながるメリットもある。


3. 2022年3期期(決算期変更で15ヶ月決算)は営業赤字が大幅に縮小
2022年3月期の連結業績(決算期変更で15ヶ月決算、チャイルドケア事業の施設開園前にかかる諸費用の計上区分を売上原価から営業外費用の開園準備費に変更)は、売上高が11,975百万円、営業利益が440百万円の赤字、経常利益が461百万円の黒字、親会社株主に帰属する当期純利益が116百万円の黒字だった。
決算期変更のため単純比較はできないが、2020年12月期実績(12ヶ月決算、開園準備費計上変更組替後、売上高8,318百万円、営業利益1,266百万円の赤字、経常利益276百万円の黒字、親会社株主に帰属する当期純利益150百万円の黒字)との比較で営業赤字が大幅に縮小した。
新規施設の開設及び既存施設の収益化進展に加えて、職員配置の適正化や業務効率化なども寄与した。
施設数増加に伴って売上が拡大し、営業損益が改善基調である。


4. 2023年3月期(12ヶ月決算)は営業黒字転換予想
2023年3月期連結業績(12ヶ月決算)予想は、売上高が10,600百万円、営業利益が100百万円、経常利益が200百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が120百万円としている。
15ヶ月決算の2022年3月期実績との単純比較はできないが、既存施設の収益化進展や職員配置適正化による効率化などにより、認可保育AIAI NURSERYの黒字体質が定着して安定的な利益を確保し、先行投資を吸収して営業黒字転換予想としている。
多機能型施設AIAI PLUSの積極出店のほかテック事業などの先行投資を継続する。


5. 中期経営計画を策定
同社は中長期的に目指す姿として、待機児童が解消に向かうなか、増加傾向にある障がい児への適切なケアを通じて子どもの能力開発をサポートするとともに、2030年代にピークを迎える高齢化に向けた事業基盤整備を進め、人口問題を総合的に解決するビジネスを展開するとしている。
そして2022年5月に中期経営計画を策定し、数値目標として2025年3月期売上高120億円~130億円程度、営業利益3億円~5億円程度を掲げた。
将来に向けた持続的な成長と事業規模の拡大に向けて、中期経営計画3年間で総額2,500百万円程度の投資を見込んでいる。


6. AIAI NURSERYが安定収益基盤のステージに移行して成長加速
同社は収益基盤構築に向けて認可保育AIAI NURSERYの新規施設開設を加速してきたため、先行投資で営業損失が継続していたが、開設から3~4年を経過した既存施設の割合が上昇して認可保育AIAI NURSERYが黒字転換した。
さらに事業環境の変化に対応して障がい児ケアのAIAI PLUSへの段階的なシフトを推進するとともに、テック事業の早期黒字化も目指す方針だ。
弊社では、認可保育AIAI NURSERYが安定収益基盤のステージに移行したことで、成長加速が期待できると評価している。


■Key Points
・日本の人口問題を保育園中心の福祉事業によって解決する「福祉の総合企業」
・2023年3月期営業黒字転換予想
・多機能型施設AIAI PLUSを積極展開

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)


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