[東京 6日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 18971 +219.16 寄り付き 18814.85 安値/高値 18808.3─18979.64
TOPIX .TOPX 終値 1540.84 +17.12 寄り付き 1526.54 安値/高値 1525.93─1540.85
東証出来高(万株) 212844 東証売買代金(億円) 25530.01
東京株式市場で日経平均は続伸。前日比で200円を超える上昇となり、終値では200 0年4月19日以来、約15年ぶりの高値を付けた。公的年金による買い観測などを背景 に先物主導で上値を切り上げた。もっとも2月米雇用統計を見極めたいとして心理的節目 の1万9000円手前では積極的な買いは見られず、高値圏でもみ合った。
前日の欧米株高を背景に序盤から買いが先行。その後、「公的年金とみられる500 億円規模の買いが観測」(国内証券トレーダー)されたことで、先物市場への買いが膨ら み、上げ幅を拡大した。2月中旬からの急ピッチな上昇局面が4日、5日といったん一服 し、テクニカル面での過熱感がやや緩和されていたことも買いやすさにつながったという 。
日経平均は昨年来高値を1万8979円まで切り上げたが、節目1万9000円回復 には至らなかった。今晩発表の米雇用統計を前に手控えムードが強いという。ただ、市場 では「国内公的資金の買いを支えに海外投資家が上値を買い進む構図が続いており、先高 期待は強い」(準大手証券)として、指数は高値水準を維持した。
個別銘柄では、ユニーグループ・ホールディングス 8270.T が大幅高。同社とファミ リーマート 8028.T が経営統合を含めた協議をしていることが明らかとなり、材料視され た。ファミリーマートは統合が収益面での足かせになるとの懸念が広がり反落した。
また米国食品医薬品局(FDA)の許可を得ずに十二指腸内視鏡の販売を行っている との米国での一部報道についてコメントを発表したオリンパス 7733.T は、このところの 下げの反動もあり、上昇が目立った。
東証1部騰落数は、値上がり1166銘柄に対し、値下がりが549銘柄、変わらず が147銘柄だった。
(杉山容俊)