[パリ 29日 ロイター] - 仏自動車メーカー、ルノーが29日発表した上期決算は、ロシア撤退費用が重しとなり最終赤字となった。ただ他の地域での収益改善を受けて通期見通しを引き上げた。
上期の純損益は13億5700万ユーロ(13億9000万ドル)の赤字。
ルノーは欧米自動車メーカーの中でロシア市場に最も深く食い込んでいたが、ロシアのウクライナ侵攻開始後、5月にロシア最大の自動車メーカー、アフトワズの過半数株式を売却した。
上期の営業利益率は4.7%で前年同期の2.1%から上昇。販売台数は少なくても収益性の高い車種の販売に注力する戦略が功を奏していると説明。通期利益率見通しを5%超に上方修正した。
ルカ・デメオ最高経営責任者(CEO)は「ロシア事業の停止、半導体危機、コスト上昇など、幾多の逆風にもかかわらず、グループの業績は改善傾向にある」と述べた。