[東京 26日 ロイター] - 日経平均 .N225 前場終値 19436.88 -309.32 寄り付き 19605.60 安値/高値 19397.01─19623.11
東証出来高(万株) 116089 東証売買代金(億円) 13662.73
前場の東京株式市場で日経平均は大幅に反落。前日比で一時349円安となり、取引時間 中としては4営業日ぶりに1万9500円台を割れて午前の取引を終えた。25日の米国 株が大幅安となり外部要因が嫌気されるなか、サウジアラビアなど10か国がイエメンで 武装組織に対する軍事作戦を開始したと伝わり、利益確定売りの動きが強まった。
米国株式市場ではダウ工業株30種 .DJI が292ドル安と大幅続落。外部環境の悪 化を受け東京市場は軟調な滑り出しとなったが、イエメン情勢をめぐる報道により下げ幅 を拡大した。東証1部の約85%が値下がりする展開。原油先物価格の上昇を受けて石油 関連株は上昇した。
為替がやや円高方向に振れたことも相場の重しとなったほか、米国市場でハイテク株 や医薬品が売られた流れを引き継ぎ、村田製作所 6981.T 、ローム 6963.T など電子部品 ・半導体関連や、医薬品株に利益確定売りが強まった。
もっとも指数は前引けにかけて下げ渋る動きもみせた。「リスク回避の部分もあり、 久々の大きな下げとなったが、公的マネーや配当権利取りの動きなどが期待される。後場 にかけて多少下げ幅を縮小する展開も見込まれる」(東洋証券・大塚竜太ストラテジスト )という。
個別銘柄ではリブセンス 6054.T が反発。25日、Eコマース(EC)サイトを運営 するwajaを4月3日付で子会社化すると発表したことを材料視した。半面、今仙電機 製作所 7266.T は大幅安。25日に2015年3月期連結業績において利益予想を下方修 正したことを嫌気した。
東証1部の騰落数は、値上がり175銘柄に対し、値下がりが1611銘柄、変わら ずが90銘柄だった。
(長田善行)