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森六 Research Memo(6):2023年3月期は自動車メーカーの減産・生産調整から期初予想を下方修正

発行済 2022-08-24 15:36
更新済 2022-08-24 15:45
© Reuters.
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■今後の見通し

● 2023年3月期の業績見通し
世界経済は、新型コロナウイルス変異株の感染拡大による影響を受けるものの、ワクチン接種が進み、経済活動の制限は先進国を中心に緩和され、コロナ禍による景気影響は減少していくことが期待される。
しかしながら、森六ホールディングス (TYO:4249)への影響が大きい自動車業界においては、半導体不足が当面継続することが予想されていることに加え、ロシア・ウクライナ問題、中国・上海市のロックダウンなどで部品供給や物流に遅延が生じており、今後も部品不足による減産影響が予想され、回復は緩やかなものとなる見通しだ。
一方で、世界各国において脱炭素モビリティへの転換が打ち出され、自動車業界では、カーボンニュートラルに貢献する生産技術革新、再生可能エネルギーの活用拡大が加速するなど、大きな変革期を迎えている。


こうした状況のなか、2023年3月期第1四半期においては、半導体不足に加えてコロナによる中国・上海のロックダウン(都市封鎖)の影響等により、自動車メーカーの減産・生産調整が続いたことから、計画を下回って推移した。
そのため、同社では今後の業績見通しについて、第1四半期の実績および直近の生産状況等を考慮した結果、2022年8月4日に期初の予想数値を減額修正した。
2023年3月期の連結業績見通しは、新たに売上高141,000百万円(前期比9.4%増)、営業利益3,000百万円(同5.4%増)、経常利益3,000百万円(同1.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,620百万円(同62.0%減)を予想する。
当期純利益は、前期に投資有価証券売却益4,864百万円を計上したことに伴う反動減であり、それがなければ増益の予想である。
当面は半導体不足やロシア・ウクライナ問題など厳しい環境が続き、事業環境に不確定要素が多いなかではあるが、同社では生産台数やロットの変化に対してIoTによる設備管理やAIなどを駆使して対応するフレキシブル生産体制を進化させ、収益性を高めることで計画達成を目指す。
不透明な事業環境のなかではあるが、同社では現時点で見えている要素を織り込んで業績予想を作成している。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)

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