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ユニリタ Research Memo(6):2023年3月期の業績予想を据え置き、通期でも増収増益を見込む

発行済 2022-12-14 15:46
更新済 2022-12-14 16:00
© Reuters.
3800
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■業績見通し

1. 2023年3月期の業績予想
2023年3月期の業績予想についてユニリタ (TYO:3800)は、期初予想を据え置き、売上高を前期比4.4%増の10,900百万円、営業利益を同8.2%増の750百万円、経常利益を同4.4%増の865百万円、親会社株主に帰属する当期純利益を同8.2%増の565百万円と増収増益を見込んでいる。


売上高は「クラウドサービス」「プロフェッショナルサービス」の伸びが増収に寄与する見通しだ。
引き続き、グループの顧客基盤を活用したハイブリッドな販売戦略の推進や事業間の連携、パートナー企業との協業などにより事業拡大を図る方針である。
なお、上期の実績が計画を上回ったにもかかわらず、通期予想を据え置いたのは、不確実性の高い経済情勢等の影響を慎重に判断したことが理由と考えられる。


損益面でも、人件費や研究開発費など先行投資の継続に加え、利益率の高いメインフレームの売上減による影響があるものの、増収による収益の押し上げにより営業増益を実現する見通しである。


2. 弊社アナリストの見方
弊社でも、上期業績が上振れたことに加え、DX推進の動きに合致する主力サービスが好調に推移していること、内製化や高付加価値化による収益性向上も順調に進んでいることを勘案すれば、同社の業績予想は十分に達成可能であると見ている。
注目すべきは、1) ビジネスモデルのサービス化による収益構造の変化に加え、2) グループ一体となったワンストップソリューション案件の創出、3) パートナー企業との協業を通じた市場開拓など、今後の事業拡大に向けた取り組みとその成果である。
中期経営計画の最終年度となる2024年3月期への足固めはもちろん、次期中期経営計画での成長加速に向けて事業基盤を確立できるかどうかが、同社の中長期的な成長性を占ううえでも重要な試金石になるため、今後の進捗をフォローしていきたい。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)

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