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サクシード Research Memo(9):個別指導教室などの好調により、足元は会社計画を上回る勢い

発行済 2022-12-20 17:49
更新済 2022-12-20 18:01
© Reuters.
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■業績動向

3. 2023年3月期の業績見通し
サクシード (TYO:9256)は2023年3月期の業績について、売上高3,082百万円(前期比19.0%増)、営業利益432百万円(同1.8%増)、経常利益432百万円(同2.5%増)、当期純利益286百万円(同2.3%増)を見込んでいる。
今後の国内経済は、ウクライナ情勢や円安など依然懸念事項が多いが、Withコロナへのシフトによって回復傾向で推移すると見られている。
こうした環境下で同社は、重点戦略として、個別指導教室の出店加速、オンライン家庭教師のエリア拡大、自治体向け営業組織の強化、Webマーケティング部門の強化を続ける方針である。
なお、同社はサービス別業績として、教育サービスが売上高17.4億円、セグメント利益4.1億円、人材サービスが売上高13.4億円、セグメント利益2.9億円を予想している。


Withコロナによって学校が再開~正常化していることから、教育人材支援事業で、不足する教員をはじめICT支援員、部活動指導員、ALT、プログラミング講師など、教育現場の負担を軽減するための外部委託の増加が期待されている。
特に、国際的に見ると依然立ち遅れているICT化は、GIGAスクール構想や感染防止対策で勢いづいた流れがさらに加速すると見られている。
部活動指導員は、部活動指導の在り方自体に様々な問題を抱えていたことから、部活動の再開によって自治体の対応も徐々に積極化していくことが予想される。
このため同社は、全国の自治体向けに下期も営業を強化していく方針である。
福祉人材支援事業では、学童指導員の引き合いが継続する見込みである。
個別指導教室事業では、コロナ禍で停止していた出店を2023年3月期第2四半期に2校舎(うち10月に湘南台校舎を開校)、通期で学童クラブを含む4校舎を開校する予定となっている(新たな商圏への出店も検討されている)。
家庭教師事業は、成長中のオンライン家庭教師市場でのシェア拡大を目指し、プロモーションコストの投下を継続する方針である。


以上により、売上高は引き続き大幅な増加が見込まれる。
一方、個別指導教室事業における出店費用や運営費用、家庭教師事業のプロモーション費用、さらに営業とマーケティングチームを強化するための本社増床や人材採用などの先行費用、加えて設備費などを中心にコストをやや多めに見積もっていることもあり、営業利益は前期比微増にとどまることが見込まれている。
ただし、足元の現況は個別指導教室やオンライン家庭教師が好調のため、会社計画を上回る勢いとなっていると思われる。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)

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