[5日 ロイター] - 米薬局大手ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスは5日、新たなM&A(合併・買収)を当面停止すると発表した。近年次々とM&Aを進めてきたが、新規のヘルスケア事業の売上高拡大に注力する
ウォルグリーンは新型コロナウイルスのワクチンや検査の需要が一昨年のピークに比べて落ち込み、従来型実店舗の販売が低迷していることから、ヘルスケア分野における足場の拡大を模索している。
ジェームズ・キーオ最高財務責任者(CFO)は決算発表後のアナリスト向け電話会議で「当面はM&A的な行動は全く検討していない。いったん休止する。統合活動に集中する必要がある」と述べた。今後も目標を絞った事業買収を行う可能性はあるが、数億ドルの規模になる公算が大きいという。
2023年度第1・四半期(2022年9─11月)決算は、既存店売上高が前年同期比4.8%増となり、エバーコアISIがまとめた予想の5%増に届かなかった。純損益は37億2000万ドルの損失で、前年同期の35億8000万ドルの黒字から赤字に転落した。