[東京 28日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 20551.46 +78.88 寄り付き 20590.28 安値/高値 20473.27─20655.33
TOPIX .TOPX 終値 1672.76 +11.43 寄り付き 1671.14 安値/高値 1667.3─1679.78
東証出来高(万株) 311908 東証売買代金(億円) 32639.24
東京株式市場で日経平均は10日続伸した。1988年2月10─27日の13連騰 以来、27年3カ月ぶりの長期上昇記録となる。前日の欧米株高や、一時124円台を付 けたドル高/円安進行を支えに、輸出株中心に買いが先行した。短期的な過熱感が意識さ れたほか、後場は中国株安もきっかけとなり、急速に伸び悩む場面があったものの、大引 けにかけて再度持ち直した。終値は前日に続き年初来高値を更新。2000年4月12日 以来、約15年1カ月ぶりの高値水準で引けた。
ギリシャ債務問題に対する懸念が一時的に後退したことで前日の米国株が大幅高。円 安進行も手がかりとなり、自動車、電機、機械などの輸出株が買われた。海外勢によるバ リュー株物色が継続し、銀行、保険などの金融セクターも上昇し指数を支えた。一時は前 日比182円高まで上昇する場面もあったが、後場に入ると中国の上海総合株価指数が急 落。ドル/円も123円台後半まで円安一服となったことで、先物にまとまった売りが出 て上げ幅を縮めた。 市場では「中国株は上昇ピッチが速く、いつ急落してもおかしくない状況だが、足元 で金融緩和を強化するなどバブル的な政策を取っている。秋の五中全会まで株高を維持す るのではないか」(みずほ証券投資情報部長の倉持靖彦氏)との見方が出ていた。
個別銘柄ではクリエイト・レストランツ・ホールディングス 3387.T が後場一段高。 同社は28日前引け後、和食チェーン「かごの屋」を展開するKRフードサービス(大阪 市)を約150億円で買収すると発表した。郊外型店舗の強化による事業拡大への期待感 から買いが入った。半面、オリエンタルランド 4661.T が軟調。同社の大株主である京成 電鉄 9009.T も続落。前日に「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」を運営するユー・エ ス・ジェイ(USJ、大阪市)が今年秋の株式公開を目指していることが明らかになり、 東京ディズニーランドの集客への影響などを懸念した売りが出た。
東証1部騰落数は、値上がり901銘柄に対し、値下がりが841銘柄、変わらずが 141銘柄だった。
(河口浩一)