［ベルリン １６日 ロイター］ - ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン（ＶＷ）の中国法人トップ、ラルフ・ブラントシュテッター氏は１６日、中国の電気自動車（ＥＶ）市場で高価格帯と低価格帯の双方のラインナップを拡充したいと述べた。
同氏は記者団に、ＶＷが中国のＥＶ市場で国内勢に出遅れていることについて「この競争を諦めたくない。競争に参加したい」と発言。新モデルの市場投入までの期間を４年から中国勢の平均である２年半に近づけたいと述べた。中国向けモデルの研究開発の現地化をさらに進めるとしている。
「当社の品質基準があり、時間をかけているが、期間を短縮することは可能だ」と発言。
中国で高価格帯のＩＤ．７をリリースするほか、ＩＤ．４以下の新モデルも投入する。欧州向けのエントリーレベルであるＩＤ．２の投入は見送る。
中国のＥＶ市場が急成長していることについては、電気料金が安いことが一因だと指摘。ＩＤ．４の充電一回分のコストはドイツでは中国の５倍近くになるという。