[デュッセルドルフ 29日 ロイター] - ドイツの防衛大手ラインメタルのアーミン・パッペルガー最高経営責任者(CEO)はロイターのインタビューで、ウクライナと西側諸国の強い需要を満たすため、戦車や大砲向けの砲弾の生産を大幅に増やす用意があると述べた。また米軍が開発した高機動ロケット砲システム「HIMARS(ハイマース)」の生産をドイツ国内で始める可能性があることも明らかにした。
パッペルガー氏は近くピストリウス新国防相と会談する予定。ピストリウス氏はこの会談で、武器調達の加速と長期的な武器供給の拡大に関する協議を開始することを目指している。ドイツの武器在庫は過去1年間にわたるウクライナへの供与で大きく減少している。
ラインメタルはドイツの主力戦車「レオパルト2」の120ミリ砲など防衛関連製品を生産している。
パッペルガー氏は戦車の120ミリ砲の砲弾について、年間で世界全体の需要を上回る24万発分を生産できると説明。155ミリ砲の砲弾については、年間の生産を45万─50万発分に増強できるとした。昨年の生産実績は双方とも6万─7万発分だったという。
パッペルガー氏はまた、ハイマースの生産を巡り米ロッキード・マーチンと協議中だと説明。2月半ばにミュンヘンで開かれる安全保障に関する会合でハイマースのドイツ国内での生産についてロッキードと契約を結ぶことを目指しているとした。
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