[シンガポール/ロンドン 13日 ロイター] - 中国国有の中国石油天然ガス集団(CNPC)は、カタール国営石油会社のカタール・エナジーから30年近くにわたって液化天然ガス(LNG)を購入する契約の締結に近づいていると、複数の関係者が明らかにした。
締結すれば、大規模なノースフィールド拡張プロジェクトから供給を受けることになる。
中国は炭素排出削減に向け、石炭の代替としてガス供給拡大とエネルギー源の多様化を目指している。
中国石油化工(シノペック)は昨年11月、年間400万トンのLNG供給でカタール・エナジーと合意したと発表した。期間は27年でカタールとのLNG供給契約で最長となる。
北京を拠点とする国営石油会社関係者は、匿名を条件に「CNPCはカタールと主要な条件で合意した。内容はシノペックの契約と非常に類似したものになる」と語った。
CNPCはコメントを控えた。カタール・エナジーはコメント要請に応じていない。
シノペックは11月の発表で、契約は「統合的パートナーシップ」の一環だとし、ノースフィールド拡張プロジェクトの権益取得を検討する可能性を示唆した。
別の関係者は、シノペックとCNPCが権益取得を望んでいなければ、このような長期間の供給契約は結ばないだろうと指摘した。