[東京 9日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 20096.3 -360.89 寄り付き 20293.05 安値/高値 20095.48─20332.42
TOPIX .TOPX 終値 1634.37 -27.62 寄り付き 1649.08 安値/高値 1634.13─1652.86
東証出来高(万株) 236680 東証売買代金(億円) 26627.57
東京株式市場で日経平均は3日続落。下げ幅は360円超となった。前日の欧米株安を受 け朝方から軟調に推移。アジア株の下落も嫌気された。年内の米利上げが視野に入るなど 海外市場の先行きに不透明感が強まるなかで、後場には先物主導で下げ幅を拡大。3週間 ぶりの安値水準で取引を終えた。3日間通して連続安となるのは今年に入って初となる。
日経平均の下げ幅は今年3番目の大きさ。終値は2万0100円を割れ込み、5月1 9日以来の安値となった。3日連続安は昨年12月29日─今年1月6日に4日続落して 以来。
東証1部の値下がり銘柄数は全体の87%に上ったほか、業種別指数では水産農林、 石油石炭、電気ガスを除く30業種が下落した。
前日の米国株は米連邦準備理事会(FRB)が早ければ9月にも利上げに踏み切ると の思惑を背景に主要3指数が下落。円安進行にも一服感がみられたことで、東京市場では 外部環境を嫌気した売りが先行した。
メジャーSQ(特別清算指数)を今週末に控え、ボラタイルな展開が警戒されるなか 、日経平均の日中値幅(高値と安値の差)は60円近くにとどまるなどこう着した展開が 続いていた。だが、後場後半に先物市場で大口の売りが出て一段安。内閣府が9日発表し た5月消費者態度指数(一般世帯)が2カ月連続で低下したことなどを材料に、欧州勢の 売りが出たとの観測もあった。
新興国市場ではインドネシアの主要株価指数が3%超の下落。上海株なども安値圏で 推移した。「米雇用統計に対しては過剰反応の面もみられるが、相対的に割高感のあった エマージング市場が大きく崩れ投資家心理を冷やした」(高木証券・投資情報部長の勇崎 聡氏)との見方も出ている。
個別銘柄では8日に自社株買いを発表した新日本空調 1952.T がしっかり。サミット 開催地の決定を材料に前日に急伸した三重交通グループホールディングス 3232.T は、利 益確定売りに押され大幅反落となった。
東証1部騰落数は、値上がり166銘柄に対し、値下がりが1652銘柄、変わらず が67銘柄だった。
(長田善行)