アクセル (TOKYO:6730)は、遊技機器(パチンコ、パチスロ)向けグラフィックスLSIで市場シェア60%を握るファブレス半導体メーカー。
無借金経営で自己資本比率は90%超と、強固な財務体質を誇る。
2015年3月期の業績は、売上高が前期比0.3%増の11,073百万円、営業利益が同15.1%減の1,645百万円となった。
遊技機器市場の縮小やリユース品の増加により、主力の遊技機器向けグラフィックスLSIの販売数量が前期比11%減と落ち込んだことが影響した。
ただ、会社計画比では売上、利益ともに若干上回って着地した。
2016年3月期の業績は、売上高が前期比0.7%減の11,000百万円、営業利益が同85.4%減の240百万円と大幅減益を見込む。
次世代グラフィックスLSIの開発プロジェクトなどを中心に研究開発費が大幅に増加することが主因だ。
また、パチンコ、パチスロともに射幸性を抑える自主規制の導入が予定されており、遊技機器の販売台数が減少するとみていることで、売上高も前期比横ばい水準にとどまる見通し。
同社は、2014年4月に発表した2019年3月期の業績目標値(売上高18,000百万円、ROE15%)を今回据え置いた。
1年前と比較すると遊技機器の市場前提が290万台(前期は300万台)と10万台引き下げされたが、グラフィックスLSIのシェア拡大やメモリモジュールを含むシステムビジネスの本格化で、計画達成を目指していく。
株主還元策としては、配当性向50%を基準にしている。
また、減配になる場合は剰余金の状況を勘案したうえで決定することとしており、2016年3月期は10円の配当を予定している。
また、今回資本効率の向上を目的として、自己株式の取得(上限125万株、取得額2,000百万円、取得期間2015年5月~2016年2月)を発表している。
■Check Point ・次世代主力製品の開発開始などで研究開発費は大幅増を計画 ・遊技機器1台当たりに搭載されるアクセル製品の比率を高め収益拡大 ・資本効率の向上を企図して自己株式を取得 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
無借金経営で自己資本比率は90%超と、強固な財務体質を誇る。
2015年3月期の業績は、売上高が前期比0.3%増の11,073百万円、営業利益が同15.1%減の1,645百万円となった。
遊技機器市場の縮小やリユース品の増加により、主力の遊技機器向けグラフィックスLSIの販売数量が前期比11%減と落ち込んだことが影響した。
ただ、会社計画比では売上、利益ともに若干上回って着地した。
2016年3月期の業績は、売上高が前期比0.7%減の11,000百万円、営業利益が同85.4%減の240百万円と大幅減益を見込む。
次世代グラフィックスLSIの開発プロジェクトなどを中心に研究開発費が大幅に増加することが主因だ。
また、パチンコ、パチスロともに射幸性を抑える自主規制の導入が予定されており、遊技機器の販売台数が減少するとみていることで、売上高も前期比横ばい水準にとどまる見通し。
同社は、2014年4月に発表した2019年3月期の業績目標値(売上高18,000百万円、ROE15%)を今回据え置いた。
1年前と比較すると遊技機器の市場前提が290万台(前期は300万台)と10万台引き下げされたが、グラフィックスLSIのシェア拡大やメモリモジュールを含むシステムビジネスの本格化で、計画達成を目指していく。
株主還元策としては、配当性向50%を基準にしている。
また、減配になる場合は剰余金の状況を勘案したうえで決定することとしており、2016年3月期は10円の配当を予定している。
また、今回資本効率の向上を目的として、自己株式の取得(上限125万株、取得額2,000百万円、取得期間2015年5月~2016年2月)を発表している。
■Check Point ・次世代主力製品の開発開始などで研究開発費は大幅増を計画 ・遊技機器1台当たりに搭載されるアクセル製品の比率を高め収益拡大 ・資本効率の向上を企図して自己株式を取得 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)