[東京 12日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 20407.08 +24.11 寄り付き 20431.78 安値/高値 20331.19─20437.26
TOPIX .TOPX 終値 1651.48 +2.60 寄り付き 1653.55 安値/高値 1645.52─1653.55
東証出来高(万株) 268402 東証売買代金(億円) 35124.45
東京株式市場で日経平均は小幅に続伸。前日の欧米株高を受け、朝方は買いが先行したが 、上値では利益確定売りが目立ち、前日終値を挟んで一進一退となった。週末要因に加え 、来週には日米の金融政策決定会合を控えるなかで見送りムードが強かった。前日に日経 平均を押し上げたファーストリテ 9983.T が買い一巡後に下げに転じ、指数の上値を押さ えた。
大阪取引所によれば、6月限日経平均先物・オプションの最終決済に関わる日経平均 のSQ(特別清算指数)値は2万0473円83銭となった。同水準が当面の上値めどと して意識されたことも重しになったという。
後場には「ドイツがギリシャのデフォルト(債務不履行)に備えているとの一部報道 を受け、ドル売り・株先物売りが出た」(松井証券シニアマーケットアナリストの窪田朋 一郎氏)として下げ幅を広げる場面があった。
もっとも来週の重要イベントを前にポジションを傾けにくく、下値も限られた。上海 や香港などアジア株高が支援材料となったほか、買い遅れた投資家による押し目買い機運 も根強い。「当面は節目2万円から直近高値2万0655円までの狭いレンジ相場が続く 」(国内証券)との見方があった。
個別銘柄では、オハラ 5218.T が反発。同社は11日、2015年10月期の通期連 結業績予想を上方修正したと発表し、好感された。半面、イハラケミカル工業 4989.T が 東証1部値下がり率上位。11日に堅調な中間決算を発表したが、通期見通しを据え置い たため失望売りが出たとみられている。
東証1部騰落数は、値上がり1009銘柄に対し、値下がりが736銘柄、変わらず が141銘柄だった。
(杉山容俊)