[マドリード/ミラノ/パリ 11日 ロイター] - スペインのデータ保護庁(AEPD)は欧州連合(EU)のデータ保護委員会(EDPB)に対し、米オープンAIが開発した対話型人工知能(AI)「チャットGPT」に関するプライバシー保護への懸念を検証するよう要請した。AEPDがロイターに明らかにした。
チャットGPTを巡っては、フランスのデータ保護機関「情報処理・自由全国委員会(CNIL)」が複数の苦情を調査していると発表。イタリアのデータ保護当局は3月31日に一時的な使用禁止を命じており、その根拠となった懸念事項についてオープンAIが提案した対応策を検証している。
AEPDの報道官は「個人の権利に大きな影響を与え得るグローバルなデータ処理活動」に対しては欧州レベルの協調行動が必要と理解しているとし、EDBPの次回本会議で取り上げるよう要請したと説明。
EDBPの本会議は13日に予定されており、各加盟国のデータ保護当局の代表が出席する。ただ、この会議でチャットGPTが実際に議題になるかは現時点で不明。