■業績動向
(2) 2016年3月期の業績見通し
○損益状況
コニシ (TOKYO:4956)の2016年3月期の業績は、売上高121,000百万円(前期比4.5%増)、営業利益5,970百万円(同12.4%増)、経常利益6,040百万円(同10.5%増)、当期純利益3,800百万円(同24.8%増)が予想されている。
セグメント別では、ボンド事業の売上高は58,600百万円(同4.2%増)、営業利益は4,850百万円(同12.7%増)、化成品事業の売上高は51,800百万円(同5.4%増)、営業利益は530百万円(同38.2%増)、その他事業の売上高は10,600百万円(同2.0%増)、営業利益は600百万円(同2.8%減)と予想している。
各事業については、以下のように予想している。
▼ボンド事業 各向け先別の売上高は、一般家庭用は新製品の寄与等もあり1.3%増を見込んでいる。
住関連用は消費税導入の影響からのV字回復は期待しておらず、3.6%増程度と堅実に予想している。
産業用については、前期後半から盛り返してきたこともあり5.2%増を予想している。
また土木建築用は5.4%増を見込んでいるが、特に土木用が過去2年間あまり大きく伸びていなかったことから、今期は確実に受注を取るとの前提で11.3%増を予想している。
建築用は改修物件が期待できることから、4.2%増を予想している。
▼化成品事業 会社は、前年度(2015年3月期)後半の動きが良かったので、今期も好調が続くと予想している。
また子会社の丸安産業は大手コンデンサーメーカー向けが引き続き期待できることからこちらも好調が続く予想だ。
▼その他事業 引き続き道路・鉄道向けを中心に補修改修工事は好調に推移すると予想している。
ただし、同社は新設工事を行っていないため、オリンピック関連の受注については過大な期待はしておらず、現在手元にある確実な案件に基づいた予想となっている。
言い換えればかなり保守的な予想であり、さらなる増収の可能性もある。
一方で営業利益は減益が予想されているが、これは一昨年度にマージンがアップした影響が一巡し、今期は若干マージンが下がる可能性もあると慎重にみているためだ。
○設備投資計画 同社の過去数年の設備投資額は2,000百万円前後で推移していたが、前期(2015年3月期)は3,649百万円と大幅に増加し、今期も3,200百万円と高水準の投資が続く予定だ。
今期の設備投資の主な内容は栃木物流センターの拡張(約600百万円)、生産合理化を進めるために栃木工場内に弾性接着剤の製造設備を増強(約300百万円)、関係会社での設備投資(サンライズMSIの新研究所、ボンドエンジニアリング新社屋建設、矢沢化学工業の新事務所建設等、計700百万円)となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
セグメント別では、ボンド事業の売上高は58,600百万円(同4.2%増)、営業利益は4,850百万円(同12.7%増)、化成品事業の売上高は51,800百万円(同5.4%増)、営業利益は530百万円(同38.2%増)、その他事業の売上高は10,600百万円(同2.0%増)、営業利益は600百万円(同2.8%減)と予想している。
各事業については、以下のように予想している。
▼ボンド事業 各向け先別の売上高は、一般家庭用は新製品の寄与等もあり1.3%増を見込んでいる。
住関連用は消費税導入の影響からのV字回復は期待しておらず、3.6%増程度と堅実に予想している。
産業用については、前期後半から盛り返してきたこともあり5.2%増を予想している。
また土木建築用は5.4%増を見込んでいるが、特に土木用が過去2年間あまり大きく伸びていなかったことから、今期は確実に受注を取るとの前提で11.3%増を予想している。
建築用は改修物件が期待できることから、4.2%増を予想している。
▼化成品事業 会社は、前年度(2015年3月期)後半の動きが良かったので、今期も好調が続くと予想している。
また子会社の丸安産業は大手コンデンサーメーカー向けが引き続き期待できることからこちらも好調が続く予想だ。
▼その他事業 引き続き道路・鉄道向けを中心に補修改修工事は好調に推移すると予想している。
ただし、同社は新設工事を行っていないため、オリンピック関連の受注については過大な期待はしておらず、現在手元にある確実な案件に基づいた予想となっている。
言い換えればかなり保守的な予想であり、さらなる増収の可能性もある。
一方で営業利益は減益が予想されているが、これは一昨年度にマージンがアップした影響が一巡し、今期は若干マージンが下がる可能性もあると慎重にみているためだ。
○設備投資計画 同社の過去数年の設備投資額は2,000百万円前後で推移していたが、前期(2015年3月期)は3,649百万円と大幅に増加し、今期も3,200百万円と高水準の投資が続く予定だ。
今期の設備投資の主な内容は栃木物流センターの拡張(約600百万円)、生産合理化を進めるために栃木工場内に弾性接着剤の製造設備を増強(約300百万円)、関係会社での設備投資(サンライズMSIの新研究所、ボンドエンジニアリング新社屋建設、矢沢化学工業の新事務所建設等、計700百万円)となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)