[ワシントン 6日 ロイター] - 米航空機大手ボーイングは6日、広胴機「787ドリームライナー」に新たな製造上の問題が見つかったため、全在庫90機の納入に遅延が発生する可能性があると明らかにした。一連の不具合に見舞われてきた同機に新たな問題が発生した形。
今回の問題は飛行の安全性について懸念を引き起こすものではなく、生産を停止することはない。しかし787型機は3月に納入停止が解消したばかりだ。
ボーイングによると問題はユタ州ソルトレークシティーの生産施設で据え付けられた787型機の水平尾翼の部材に関連している。在庫の90機全てを納入前に検査する必要があり、修理に2週間要する。この問題が現在運用中の787型機にもあるのか、修理が必要かどうかは分からないという。
ボーイングは先週、787型機の月産ペースを3機から4機に引き上げたと発表した。