[ミラノ 7日 ロイター] - スウェーデンの高級車メーカー、ボルボ・カーズは7日、電動小型SUV(スポーツタイプ多目的車)「EX30」を投入した。
バッテリーは2タイプから選択でき、価格は約3万6000ユーロ(3万8500ドル)から。手頃な価格を武器に米電気自動車(EV)大手テスラに対抗する意向だ。
EX30はボルボがこれまでに開発した最小サイズのSUV。昨年11月には大型電動SUV「EX90」を発表している。
テスラは今年数回にわたり値下げを行い、最も安価な車種は約4万ユーロとなっている。
ボルボは2020年代半ばまでに販売台数全体の半分、2030年までに全てをEVにする目標を掲げており、EX30は今後数年で最大のビジネスチャンスの一つだと述べた。
EX30の生産は、親会社である中国の吉利汽車が運営する河北省張家口市の工場で、年内に開始する予定。
欧州など一部の市場で7日から予約を受け付ける。最初に予約した顧客への納入は2024年初旬を見込んでいる。