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エアバス、今後20年の納入予測を上方修正 入れ替え需要増加

発行済 2023-06-14 17:15
更新済 2023-06-14 17:18
© Reuters.  6月14日、欧州エアバスは、今後20年の新造機の納入予測を4万0850機に上方修正した。昨年時点の予測は3万9490機だった。仏トゥールーズ近郊で2020年撮影(202

[パリ 14日 ロイター] - 欧州エアバスは14日、今後20年の新造機の納入予測を4万0850機に上方修正した。昨年時点の予測は3万9490機だった。

経年機の入れ替え需要を上方修正した。世界の航空会社が保有する機体総数は従来予測ほどは増えない見通しという。

今後20年の貨物機の納入予測は890機から920機に上方修正。旅客機の納入予測は3万9930機で、通常80%は単通路機の納入になるという。

今後20年間の経年機の入れ替えは1万7170機と、従来予測の1万5440機を大幅に上回る見通し。

経年機の退役ペースがここ2─3年遅かったことなどが遅れて影響するという。現時点では、供給網の問題や新型コロナウイルス後の需要急回復を背景に、経年機の運航期間を延長するケースが増えている。

機体の入れ替えが増加するため、航空会社の保有機数増加につながる納入は全体の58%と、従来予測の60%を下回る見通し。

20年後の航空会社の保有機数は4万6560機と、2020年初めの2万2880機から2倍以上に増加する見通しだが、従来予測の4万6930機からは下方修正した。市場の成長ペースが鈍化し、退役が増える見通しという。

最大の成長が予想されているのは、インドや中国を始めとするアジア。インドは引き続き世界最速のペースで市場が拡大している。

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