[東京 16日 ロイター] - 日経平均 .N225 終値 20600.12 +136.79 寄り付き 20588.98 安値/高値 20522.25─20612.5
TOPIX .TOPX 終値 1660.83 +14.42 寄り付き 1655.08 安値/高値 1651.7─1660.83
東証出来高(万株) 212756 東証売買代金(億円) 24586.12
東京株式市場で日経平均は4日続伸。一時、7月2日の直近高値2万0601円73銭を 上抜き、6月26日以来3週間ぶりの高値水準を回復した。前日の米国株は小反落となっ たが、外為市場での円安進行を手掛かりに買いが先行。ギリシャ議会での財政改革法案の 可決や中国株の落ち着きも安心感につながり、高値圏を維持した。
日経平均の高安値幅は90円25銭と、4月15日の値幅89円56銭以来となる小 幅な値動きにとどまった。海外の不透明要因の後退とともに株価は戻り歩調を強めている が、足元では手掛かり材料に欠け、動意に乏しいという。戻り売りが出やすい価格帯で上 値の重さが指摘される一方、投信設定などもあり需給環境は悪くないとの声も出ていた。
午後2時過ぎには安全保障関連法案が衆議院本会議で可決された。「内閣支持率の低 下などが懸念され強気にはなりづらい」(国内投信)と指摘されたが、株価への影響は限 られた。市場では「目先は国内企業決算に視点が移る。おおむね良好との事前評価だが、 為替の押し上げ分を除いた実質的な伸びがないと上値は難しい」(東洋証券ストラテジス トの土田祐也氏)との見方があった。
個別銘柄では、M&Aキャピタルパートナーズ 6080.T が反発。15日、2015年 9月期業績予想の上方修正を発表した。成約件数が好調に推移していることなどが寄与し 、売上高を26億6500万円(従来18億6500万円)、営業利益を14億2400 万円(同8億6700万円)に修正している。
半面、TASAKI 7968.T が大幅安。筆頭株主のオーシャン・パール・インベスト メントが保有するTASAKI株を売却すると発表した。需給悪化の懸念から売りが出た 。オーバーアロットメントによる売り出し分を含め、対象となるのは1400万株。TA SAKIの発行済み株式総数の79.10%に上る。
東証1部騰落数は、値上がり1237銘柄に対し、値下がりが519銘柄、変わらず が132銘柄だった。
(杉山容俊)