[23日 ロイター] - ウクライナの国営エネルギー会社ナフトガズは23日、クリミア併合で違法に接収した同社の資産に対する賠償金50億ドルをロシアが支払わないため、米国で法的措置を取ったと発表した。
米ワシントンの連邦地裁に訴えを起こしたとし、米国がロシアの資産を管理している国のひとつであることを理由に挙げた。
クリミア半島におけるナフトガスの資産には、黒海でガスを生産するチョルノモルナフトガスなどが含まれる。
ナフトガスは4月、ロシアが2014年のクリミア併合に伴い、同社の資産を違法に接収したとして、オランダのハーグにある常設仲裁裁判所がロシアに50億ドルの賠償を命じたことを明らかにした。
ナフトガスのオレクシー・チェルニショフ最高経営責任者(CEO)は、判決で認められた賠償金をロシアが支払っていないため「利用可能なあらゆる手段」を活用して回収するつもりだと述べた。