[マドリード 30日 ロイター] - ウクライナのゼレンスキー大統領は30日、中南米では複数の国がロシアから領土を奪回するウクライナの取り組みに反対していると述べ、スペインが今年後半に欧州連合(EU)理事会の議長国となるタイミングを捉えて中南米地域への働き掛けを強化する考えを示した。
サンチェス・スペイン首相のウクライナ訪問を控えて行ったスペインのメディアとのインタビューでの発言。
ゼレンスキー氏は、サンチェス氏が7月17─18日にブリュッセルで開かれるEU・ラテンアメリカ・カリブ共同体(CELAC)首脳会議にゼレンスキー氏を招いたことに複数の国が反対したと明らかにした。反対した国を名指しはしなかった。
また「われわれには和平策があり、ペドロ(サンチェス首相)はわれわれを大いに支援してくれている。彼は中南米諸国と常に対話し、こうした国々は彼の意見に耳を傾けている」と述べ、スペインを通じた中南米諸国からの支持獲得に期待を示した。