[東京 7日 ロイター] - ツルハホールディングスは7日、香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントによる取締役選任・解任など9件の株主提案全てに反対することを決議したと発表した。ツルハHDは説明資料などで、オアシスの指摘する事項は「事実誤認や誘導、恣意的な印象操作が含まれる」とし、「提案株主が創出した幻想にすぎない」と断じた。
ツルハHDは8月10日に定時株主総会を開催予定。5月15日の変更報告書によると、オアシスはツルハHD株を12.84%保有している。セス・フィッシャー最高投資責任者(CIO)は6月14日、「求めるのはコーポレートガバナンスの向上と業績の向上」と述べ、他のドラッグストアとの経営統合の可能性にも言及していた 。
ツルハHDは現在の経営体制で中期経営計画を着実に実施していると主張したほか、創業家による強い支配が存在するとのオアシスの指摘は誤りだと反論した。業界再編を積極的に推進すべきとの提案に対しては「戦略的なM&Aを推進し、業界再編を主導してきたと自負しており、今後もその方針に変わりはない」との見解を示した。