[オースティン 11日 ロイター] - 米アマゾン・ドット・コムのアプリ担当バイスプレジデント、ディリップ・クマール氏は11日、人工知能(AI)で優位に立つライバル企業に対して自社のクラウド部門が差別化を図る上で、価格競争が鍵を握ると述べた。米テキサス州オースティンで開かれたロイター・モメンタムでの発言。
クマール氏によると、「チャットGPT」のような対話型AIを支えるモデルは訓練や運用に膨大な計算能力が欠かせない。「こうしたモデルは極めて高価」だが、アマゾンはこの種のコストを引き下げるのが得意だとクマール氏は説明した。
クマール氏は、チャットGPTやグーグルの「PaLM」など競合サービスと比べたアマゾンのAIモデル「タイタン」の品質については、質問に答えなかった。一方でアマゾンは個人情報保護や精度の面で特別な対処を講じているのが特徴だと強調した。