[ビリニュス 17日 ロイター] - エストニアのカラス首相は、ラトビア、リトアニアを合わせたバルト3国がロシアの電力系統から離脱するのは2025年初頭になるとの見通しを示した。先週リトアニアのビリニュスで開いた北大西洋条約機構(NATO)首脳会議の傍ら、ロイターに語った。
リトアニアはロシアのウクライナ侵攻などを受け、24年初頭に離脱すべきだと主張している。
カラス首相は「リトアニアが前倒しを望むのは理解できるが、問題は、エストニアがコスト面で(脱ロシアの)最も高い代償を払うだけでなく、停電のリスクも最も大きいということだ」と述べた。
カラス氏は「妥協策として、期限を1年前倒しして25年初頭とすることに合意している」と話した。バルト3国は2018年、インフラを更新して25年にロシアの電力系統から離脱する合意に署名している。
リトアニアの電力会社リトグリッドのRokas Masiulis最高経営責任者(CEO)は17日、同国の公共ラジオで、引き続き離脱前倒しをエストニアとラトビアに働きかけ続けるとした上で、「われわれはエストニアに依存しているため、同国が心変わりしないなら、残念だが同国の日程(25年初頭)に沿って事が運ぶだろう」と述べた。
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