[ソウル 26日 ロイター] - 韓国の半導体メモリー大手SKハイニックスが26日発表した第2・四半期決算は、営業損失が市場予想を上回った。ただ、人工知能(AI)向けの需要増加で半導体市場は回復しつつあるとの見方を示した。
法人やゲーム用を中心に下半期に需要増加が見込めるとした。
第2・四半期の営業損益は2兆9000億ウォン(22億8000万ドル)の赤字だった。前年同期は4兆2000億ウォンの黒字だった。
営業損失はリフィニティブがまとめたアナリスト22人の予想(2兆7000億ウォン)を上回った。赤字は昨年第4・四半期以降続いているが、第2・四半期は過去最大だった第1・四半期の3兆4000億ウォンから縮小した。
売上高は前年比47%減の7兆3100億ウォン。AIサーバーのメモリー需要が急拡大した。DRAM販売価格は前四半期に比べ値上がりした。
半導体メモリーメーカーは、景気の逆風を背景とした需要低迷で価格下落が続き在庫の大幅な評価減を強いられる中、今年上半期に生産を削減した。市場の動向はメモリーの種類により異なり、SKハイニックスはNAND型フラッシュメモリーの生産をさらに5─10%削減すると明らかにした。高水準の在庫と平均販売価格の下落による利益率低迷が理由とした。
現代自動車証券の調査責任者、グレッグ・ロー氏はSKハイニックスのDRAM事業について、生成AI分野などで使用されるハイエンド製品の好調な販売が寄与して第4・四半期に黒字に転じるとの見通しを示した。一方、中国携帯電話メーカーからのNAND型フラッシュメモリーの需要は年内低迷が続く可能性があるとした。