[ロンドン 3日 ロイター] - ドイツのスポーツ用品大手アディダスは3日、2023年通年の業績予想を引き上げた。生産を終了したスニーカーブランド「イージー(YEEZY)」の在庫販売が好調で、小幅な減収にとどまる見込み。
アディダスは米ラッパーのイェ(旧名カニエ・ウェスト)氏とイージーを共同開発したが、同氏の反ユダヤ主義的発言により協業を解消した。
イージーの余剰在庫の売上高は第2・四半期に約4億ユーロ(4億3700万ドル)となり、同社は通期の損益予想を7億ユーロの赤字から4億5000万ユーロの赤字に上方修正した。
第2・四半期の売上高は為替の影響を除いたベースでは前年同期比横ばいだった。ユーロ建てでは5%減の53億ユーロだった。
通年の売上高(為替の影響を除く)は1桁台半ばの減収になると予想した。従来は1桁台後半のマイナスとしていた。
売上総利益率は値引きの減少により0.6%ポイント上昇し50.9%となった。
地域別では中華圏の売上高(為替の影響を除く)が16.4%増加する一方で、北米は16.4%減少した。