[7日 ロイター] - 中国電子商取引大手アリババ・グループ傘下の金融会社アント・グループが提案した自社株買いに対し、複数の世界的な運用会社が応じない意向だ。ブルームバーグが7日報じたもので、評価額が2020年比で7割余り減少したことを受けた。
ウォーバーグ・ピンカス、カナダ年金制度投資委員会(CPPIB)、カーライル・グループ、GICなどが応じないという。フィデリティ・インベストメンツとTロウ・プライスなど数社は自社株買いに応じることで合意した。
アントは先月、全株主に対して最大7.6%分の株式を買い戻すことを提案。価格はグループの評価額を約5671億元(約786億8000万ドル)とする水準に設定した。
20年に予定していたが中止に追い込まれた新規株式公開(IPO)に向けた評価額(3150億ドル)に対して、75%のディスカウントとなった。
ウォーバーグ、GIC、カーライルなどはアントが18年に評価額1500億ドルで資金調達を行った際に出資していた。