［９日 ロイター］ - 人気ゲーム「フォートナイト」を開発したエピックゲームズが、アップルを相手取って起こした反トラスト法（独占禁止法）違反訴訟で、米連邦最高裁は９日、連邦地裁が下したアプリ市場「アップストア」の改善命令の執行を延期すべきだとの判断を下した。エピック側にとって打撃となる。
エピックは２０２０年、アップルが消費者にアップストアを通じたフォートナイト・アプリの購入と、アプリ内でのコンテンツ購入を義務付けているのは反トラスト法違反だと訴えた。
連邦地裁は２１年、反トラスト法違反ではないとした上で、外部リンクへの誘導禁止はカリフォルニア州の公正な競争を求める法令に反しているとしてアップルに改善を命令。同州の第９巡回区連邦控訴裁判所（高裁）もこの判決を支持したが、アップルの要請に答え、同社が最高裁に上告するまでの間、改善命令の執行を実質的に延期する判断を下した。
最高裁判事は今回、第９巡回区連邦控訴裁判所の延期判断を解除するよう求めるエピックの訴えを退けた。