[ワシントン 10日 ロイター] - 米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は10日、バージニア州で先月、米電気自動車(EV)大手テスラの多目的スポーツ車(SUV)「モデルY」が大型トラックに衝突した死亡事故について、特別調査を開始すると発表した。走行中に先進運転支援システムに頼っていた疑いがある。
フォーキア郡保安官事務所によると、テスラの運転手(57)の車体は、トレーラーがトラックストップから高速道路に進入しようとしていた際に衝突事故に遭った。
NHTSAは2016年以降、テスラのオートパイロットなどの運転支援システムが使用されたとみられる事案で、特別事故調査を30件以上着手。これまでに23件の事故死が報告されている。
オートパイロットは車線内での自動操舵、自動加速、自動ブレーキの機能があり、改良されたオートパイロットは高速道路での車線変更の支援が可能。テスラは、このシステムには人間の積極的な監視が必要だと説明している。
NHTSAは通常、年間100件以上の特別調査を行い、新技術やその他の潜在的な自動車の安全問題を調査している。リコールの必要性を判断するために同局が行う欠陥調査とは異なる。